腹八分

最近、辞書の改訂に関する映画やテレビ番組を続けて見ました。

言葉やことわざについて少し考えることになりました。

「腹八分」という短い言葉が、人生には大きい意味を持つ事をいまさらながら痛感します。

読んで字の如し、腹いっぱい食べ過ぎると・・・胃に負担がかかる、胃薬のお世話になったりする、胃袋がだんだん大きくなっていくから、やがて大食になる、結果的に肥満になる。

その上「グルメ」なんていうことになると大変です。

肥満の後は言わずもがな・・・健康にあちこちと問題が出てきて、定期健診で引っかかるようになる。

私は熱帯魚を飼っていますが、ある時Netで、熱帯魚の病気のほとんどが「餌のやりすぎ」が原因であるという記事を見ました。その後毎日あげていた餌を5日に1回に減らしてみました。今までよく死んでいた水槽の中の魚がほとんど死ななくなりました。やはり食べさせすぎが病気の原因だったんですね。

人間も「腹八分」が健康の元なんですね。

しかし、食欲がある・・・理屈は分かっていても食欲とどう折り合うか?

これが問題です。私自身の悩みでもあります。

食欲に始まって・・・さまざまな「欲」にも考えが及んでしまいます。

欲とは「腹八分」に付き合えということなんでしょうが・・・

ちなみに仏教では欲について

① 色欲(しきよく)

② 飲食欲(おんじきよく)

③ 金銭欲(きんせんよく)

④ 睡眠欲(すいみんよく)

⑤ 名欲(みょうよく)・・・名誉欲、名声欲

を五欲と分類しているそうです。

「欲とどう折り合うか」じっくり肝に銘じる時間を作りたいものではあるなあと考えています。

実は「カイロプラクティック(整体)」の矯正治療で体全体のバランスを正常な状態にしておくと、余計な欲望から解放されるのです。